「コンタクト」と「ジャッカルの日」

既に読んだ本が映画化される場合と、逆に映画を観てこれは、と思い本(原作)を読む場合があると思う。

 

「コンタクト」は本を先に読み、「ジャッカルの日」は映画を先に観た。映画はどちらも僕の好きなタイプの「やつ」だった。つまり、時系列で描かれていた。

 

「コンタクト」はカール・セーガン(1934-1996)が1986年に発表した作品で、僕は1989年の文庫本で読んだ。いや途中まで読んだ。彼は、アメリカの天文学者、作家、SF作家で圏外生物学(宇宙生物学、天体生物学)の開拓者で一般に地球外知的生命体探索計画のSETIを推し進めたとされる(ウイキペディアからの抜粋)。

 

映画は1997年に放映される(ロバート・ゼメキス監督)。SETIプロジェクト、人類と宗教、科学、政治、地球外生命などをテーマにした作品だ。主演はジョディ・フォスター(エリー役)。

 

映画の表のテーマは「地球外生命」は存在するか?存在したようだ!どうする!!というものだが、裏のメインテーマは「科学と宗教は本当に相容れないものなのか?」になると思う。それだけに非常に人間味あふれる内容になっている。ライバルである上司との確執、それを乗り越えて(自分の身一つでスポンサーを見つけて)研究を続けるエリー。ついにヴェガからこれは、と思われる電波信号を受信した後も、エリーにはいくつもの障害が立ちはだかる。手柄を上司に奪われたり、狂信的な人たちから敵視されたりと大変なのだが、それでもくじけないエリーはメッセージの解読に成功する。しかしまたしてもライバルにしてやられる。とどめは昔の恋人だった政府の宗教顧問が出てきて肝心なところで「あなたは神を信じますか」とエリーにとって最もキツイ質問してきた時には、「エリー、嘘でもいいから信じてるって言え!」って思ったものだ。

 

素材は「地球外生命体」なのだが地球上での人間のやり取りがこのようにいろいろあって面白い。最後はエリーにとって幸せな結末になるが、そこに至るまでに次から次へと問題が起こる展開に目が離せない。153分という映画だが、これは観始めたら最後まで観ることになるのは確実だ。

 

 

 

ジャッカルの日」(フレッド・ジンネマン監督)はフレデリック・フォーサイスの小説(1971)を1973年に映画化した作品である。

 

1960年代のフランスを舞台に、ド・ゴール大統領暗殺を企てる組織が雇ったプロの暗殺者「ジャッカル」と暗殺を阻止しようとする警察の追跡を描いた作品である。

 

秘密軍事組織(OAS)から大統領暗殺を依頼された狙撃が超一流のコードネーム「ジャッカル」は偽造パスポート、特注の銃、衣装や小道具を用意し、入国しようとする。ジャッカルの存在を知り、フランス官憲は何とか入国を阻止しようとするが上手くすり抜けられ、やがて決行の日がやってくる・・・。

 

 

まずエドワード・フォックス演じるジャッカルがかっこいい。痩せこけていてまるでデビッド・ボウイみたいだ。そして銃や小道具などの準備をしている描写が丁寧に描かれていてこれもかっこいい。また、こういう映画にお決まりな「ああもう少しで捕まる。けど捕まらない」という場面もふんだんにあって今観ても楽しめる。この映画も「コンタクト」同様143分と長めだが、一度観始めたら止まらない映画である。

 

本が先か映画が先か、順番はどうあれどちらも映画として楽しめる。あんまり世間からは評価されていない、つまりB級映画として位置づけられているような気もするが、僕が好きな映画である。