今、頭の中で鳴りっぱなしなのは、原マスミの「人間の秘密」という曲である。
♪人間は誰も深い悲しみを 1個ずつ持って生まれてきたのだ
♪つらい夜をやり過ごすために でたらめのおまじないをこしらえて
♪犬たちにしか聞こえないような 細い声で歌っているのだ わ~い
先日読んだ早川義夫のエッセイに、原マスミとツアーをした様子が書いてあり、「ああ、原マスミかぁ。確かスマホにあったはず」と思い、探したがない。消してしまったらしい。アップルミュージックで検索すると、「人間の秘密」というアルバムが発表されていた。
聴いてみると・・・。今の僕には最高にかっこよく聴こえたんだな。ほとんどの曲が。あがた森魚、早川義夫、ときて原マスミというのは流れからしていい感じだ。
原マスミを検索してみるか。
原マスミ(男性)は、1955年生まれのシンガーソングライター、イラストレーター、画家。独特の声質からナレーターや声優などの活動も行っている。音楽活動は、1982年にデビュー(「イマジネイション通信」)。その後「夢の4倍」(1984)、「夜の幸」(1988)、「人間の秘密」(2012)、シングルス&コレクションズ(2008)を発表している。「夜の幸」から次のアルバムまでえらく間隔が空いてるな。
イラストレーターとしては、初期のよしもとばななの本の表紙が印象に残っている。あの絵、欲しいなと思ったものだ。
僕は「夢の4倍」の復刻版がCDで出た時に購入して、ボーナストラックとして収録されていたアコースティック・ライブの3曲をスマホに取り込んでいた。しかしながらあんまり聴いていなかった。
もう少し「人間の秘密」の歌詞を紹介させて。
♪人間は誰もその体の中に 悲しい動物が一匹住んでいるのだ
♪こんな青い月の夜は 魂がいうことを聞かない
♪しっぽが肉体からはみ出さないように 人はズボンを発明したのだ わ~い
♪人間は誰も深い悲しみを 1個ずつ持って生まれてきたのだ
♪サルの仲間の中でヒトだけが 向かい合って愛し合うのは
♪相手の瞳の中に自分と 同じ悲しみを探すから わ~い
この曲は3拍子なのだが、さすが「3拍子には魔力がある」。いつまででも聴いていたくなる。
これは、YouTubeで検索だな。YouTube、久しぶりだな。原マスミはあるかな、と思ったらあったよ。「人間の秘密」by原マスミ&たまのライブ映像が。「たま」か。なるほど。これはいい組み合わせだ。原マスミはエレアコを持っている。キレにいいカッティングと絶妙なオブリガートが気持ちいい。バックのたまの演奏もイメージ通りだ。「独特の声質」と評されているが僕もこれに賛成1票だ。ちょっと言葉では説明できないな。
これは買いですぜ、旦那。YouTubeだけでも観ていってくださいよ。
ついでにあがた森魚を検索したら「百合コレクション」があった。客席へ降り生声で歌うあがたの姿は神々しかった。
雪かきで腰と膝と胸筋が痛い・・・。