hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

マッカートニーⅢだ!

もう最初に書いちゃうね。「1曲目から尋常じゃない緊張感」「相変わらずドラムが気持ちいい」「かすかにおじいさん臭がするヴォーカル」「今までありそうだったがないな、こんな曲調」「78歳にして最新型ポールを作らんとする姿勢」「僕が本作に馴染むか分からないが素晴らしい作品だと思う」「コロナ禍の影響」。こういうことを書くことになると思う。

 

1970年「マッカートニー」、1980年「マッカートニーⅡ」、そして2020年「マッカートニーⅢ」12月18日リリース。ってまじか。コロナ禍でロックダウンされていたとはいえ、マッカートニーシリーズを作ろうと思ったのは何故だろう。まあ切りのいい年だから「マッカートニーⅢ」にしちゃおうと思ったのかもしれない。ちょっと試してみたいな、ということがあったのかもしれない。勿論コロナとも無関係ではないだろう。それが一番か。一人でやることになるのだから、マッカートニーシリーズになるのは自然なことか。作品の情報はないが頑張って書いてみよう。

 

何を隠そう、僕が初めて「マッカートニーⅡ」を聴いたのは今年だ。リモート飲み会の時に紹介してもらって聴いたらとてもよかった。「カミング・アップ」の印象が強かったので敬遠していたのだ。しかし、「マッカートニー」は聴いていない。これもリモート飲み会の時に「『Maybe I’m Amazed』がいい曲じゃないと思う人なんていないと思うんだよね」と(いうような事を)言われ急いで聴いたほどだ。

 

その僕が「マッカートニーⅢ」について書くなんておこがましいが、ここはひとつ許していただきたい。

 

ポールのドラムを耳にしたのは、「バック・イン・ザ・USSR」と「ディア・プルーデンス」、そして「ジョンとヨーコのバラッド」だ(どの曲もあとでポールが叩いていたと知ることになるのだが)。特に「ジョンとヨーコのバラッド」は、目立ったオカズがあるわけでもなくほとんどリズムキープをしているだけだったが、あのタイム感が気持ちよかった。スネアの「バシャッ」という音も気持ちよかった。本作でもドラムを叩いているのだろうが「バシャッ」は健在だった。オカズも必要最小限だ。リンゴ・スターのドラムもとてつもなく気持ちいいがポールのドラムも負けてない。ここら辺は誰かが解明しているはずだ。

 

次。一聴した時は半ば寝ぼけていたからかどうか定かではないが、時々ヴォーカルに「おじいさん臭」がするぞ、と思った。しかしこれは前作でも感じていたことだ。でもそんなことどうでもいいじゃないか。何が悪い?ってなもんだ。まぁ、そう思ったことだけは一応書いておこう。

 

「ケイオス・・・」なんかには、「何だか聴いたことある感じだけど気持ちいいからいいか」と思う曲が何曲かあった。しかしそれでもいい、手癖で作ってもいいから活動を続けてほしい、というようなことを書いた記憶がある。でも今回は「マッカートニー」シリーズだ。実験的な作品もあるはずだ。アコギや生ピアノが出てくるとほっとするが、「これは!こんな感じの曲聴いたことあったっけ?」という作品もあるように思う。

 

特に「Deep Deep Feeling」は8分以上ある大作だ。時間もそうだが、ちょっと不思議な感じのする曲だ。でも「DeepなDeepなFeeling」の曲なんだろう?相当力がこもった1曲なんじゃないかな、とポール初心者としては思った。途中で曲調が変わるところが好きだ。最後終わりかな?と思ったらアコギで歌い出すところは最高だな。

 

最初にコロナも関係しているはずだ、と書いたがこれはもう間違いなくこの世界がどうなっていくか誰も分からない時代にポール自身の意志で作られた立派なアルバムだ。「立派」という言葉は相応しくない?いやこれ以上の言葉は見つからないよ(決して上から目線じゃないよ)。そしてこれも最初に「僕に馴染むか分からない」と書いたがこれは馴染む馴染まないという問題のアルバムではない。1曲1曲のことは(「Deep Deep Feeling」以外)書かなかったが、どの曲も渾身の作品であることは間違いない(最初に書いたように1曲目から尋常じゃない緊張感だ)。アルバム全体としてはポップでありつつもシリアスな雰囲気も醸し出している。もしかしたら初めて「タッグ・オブ・ウォ―」を聴いた時と感じが似ているかもしれない。緊張感が。妻は「どうしたん?ポールは」と言っていた。

 

 

しかし、孫が何人もいる人がこの大変な時期の年の瀬に(絶対今年中に出したかったんだよな)「こんなの作りました」ってポンと作品をリリースするのってとてつもなくかっこいいな。11曲、45分なのも僕好みだ。どんなことを歌っているのか気になる。

 

と、取り急ぎマッカートニーⅢについて書いてみました。