昨日の続きを早速始めよう。
第3巻
第20話「買い手あらわる」
第21話「出航」
第22話「アンタカイオス」
第23話「アルゴ号」
第24話~第29話「パフラゴニアにて」
奴隷エウメネスの買い手が現れた。家を出る時にエウメネスは感情を爆発させる。「よくもぼくをォ!!だましたなァ!!」と繰り返すエウメネス。その姿を見て、かつての付き人であり今は同じ奴隷としてしばらく暮らしていたカロンはいつか「次」へ向け歩き始めるだろうと思いながら送り出す。しかしカロンには、エウメネスに話しておくべきことがあった。それを言えず泣き崩れるカロンであった。
出航した船では程なく反乱が起こり、そして嵐の為船は難破した。海岸に打ち上げられたエウメネスを見つけたのはサテュラというボアという村(パフラゴニア地方にある)の少女だった。(ここで初めて名言『文化が違う』が登場)エウメネスの私書録には「この村でやらかした«ある仕事»こそが私のいわゆる初陣なのである」「パフラゴニアのサテュラ・・・。忘れる事はできぬ」という文章が残されている。この地で剣術を習い、夜には村人にヘロドトスを教える、という風に平穏な日々を送っていた。しかし、ある小さな事件から大変なことに・・・・。
第4巻
第30話~第35話「パフラゴニアにて」
第36話「オデュッセウス」
第37話「レスボス島―生物研究所1」
第38話「レスボス島―生物研究所2」
いろいろあって隣のティオスの町と交戦状態になったボアの村。ここでエウメネスの怖ろしいまでの知略が発揮される。まんまとエウメネスの策にはまったティオスの軍隊は壊滅状態になり和睦を求めてきた。それに応じるボアの長老だが、サテュラをティオスに差し出す結果になる。村を出て再び放浪の旅に出るエウメネスであった。所は変わってレスボス島。ここでやっと第1話に話が繋がる。アリストテレスを探しているペルシアのバルシネとメムノンだったがエウメネスにまんまと騙されアリストテレスを捕獲することは出来なかった・・・。
第5巻
第39話~第42話「故郷カルディア」
第43話「キュクロプス」
第44話「深酒の王」
第45話「アッタロスの家」
第46話「大将軍の息子」
第47話「進学と就職」
第48話「王子・1」
故郷カルディアの城門を得意の策略で開けたエウメネス。アンティゴノス(マケドニア王フィリッポス2世)とともにカルディアに入り、いろいろな所に行き、懐かしい人に会うが、結局アンティゴノス一行とともにカルディアを出て、マケドニアに行く。書記官となった彼をフィリッポス2世はエウメネスのことを「わしの『左腕』」と呼ぶ。貴族アッタロスの家に居候することになったエウメネスはその家の池の仕掛けを直し、アッタロスの姪であるエウリュディケと知り合う。
書記官になる前にまず管理部門に回されたエウメネスはもう一つ頼まれ事を王からされていた。その仕事(フィリッポス2世の息子で知的障害のあるアリダイオスの玩具を作ること)を見事にやり遂げたエウメネスはその後、初めてアレキサンドロスを目にするのであった。
何か大学の入試を受けている気分になるな。でも物語の全容を改めて知るいい機会だ。読む人がいるかは別として。