hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ルー・リードの続き

ルー・リードの記事を書いた後、彼の他にイギー・ポップジョニー・サンダース、テレビジョン、リチャード・ヘルを集めたプレイリストを作って聴く日々が続いている。

 

そして2,3日前にふとルー・リードを検索してみると、「ニューヨーク」(1989)がデラックスエディションとして発表されているではないか。いつの間に、と思いながら聴くと、これがよかった。

 

今まで収録されていた曲は、2020年リマスター版で、相変わらず耳が鈍い僕は違いがよく分からなかった。

 

しかし、その後アルバム再現ライブが収録されていて、それから収録曲のアウトテイクが並んでいる。「ワーク・テープ」と「ラフ・ミックス」「アコースティック・ヴァージョン」という名前がつけられていた。これが素晴らしい。

 

「ワーク・テープ」はまだ製作途中のスケッチみたいなものだろう。ルーのボーカルが入っていないものもある。「ワーク・テープ」→その曲の「ラフ・ミックス」という順に並べてあるが、どちらも素晴らしい。どちらのヴァージョンもルーの声が生々しく迫って来る。僕は他のアーティストの「ラフ・ミックス」を聴いてもピンとこないくらい鈍いのだがさすがにこれは分かった。ルーのボーカルが前面に押し出されている。また「ワーク・テープ」では、ルー自らがベースを口ずさみながら歌って、こうプレイするんだ、というような話をしている。演奏を途中で止めて指示する曲もある。その後、その出来に満足したのか「マイケル、アイラブユー」という声も収録されている。

 

「ワーク・テープ」と「ラフ・ミックス」だけでも聴く価値ありですよ。ルー・リードもこうやって音楽を作っていたんだなっていうことがよく分かる。こういうのはどんどん出してほしい。「ニューヨーク」を改めて再評価することになった。