この前、「遂にエイミー・マンを・・・」と書いていたのに、僕は何をしようとしているんだろう。ボブ・ディラン?ほんとに書くの?調子に乗ってない?
ということでボブ・ディランです。JUNさんがしみじみ聴いているボブについて書くのならば心して書かねばなるまい。
「僕の耳はボブ・ディランを聴くためについていた」と言ったのはみうらじゅんだが、僕は一時ボブ・ディランになりたかった。不遜にも。
それは「イッツ・オールライト・マ」を演奏する姿を目の当たりにしたからだ。何てギターが上手いんだ。このギターであの声で歌われちゃあ、みんなノックアウトされちゃうよなあ。僕もああなりたいと思って、素直にギター教室の先生に言ったら一笑に付されてしまった。
そんなことはどうでもいい。ディランは多作だ。CD時代には家にディラン専用棚が設けられたほどだった。どのアルバムにも「これは!」と思わされる曲が入っていた。
CDをポツポツ買いだした頃、中山康樹の「ディランを聴け!」を見つけ早速購入した。この本は、「ディランはアルバム単位で聴くのではなく、曲単位で聴くべし!」というコンセプトのもと、アルファベット順に曲を並べて紹介した本である。僕の好きなカタログ本だ。一時期毎晩寝る前にこの本をちょこちょこ読み、「〇〇ってどんな曲なんだろう?」と想像しながら眠りについていた。
中山康樹はこよなくディランを愛していた。それが故に、物凄く強いコメントを出していた。「このアルバムは聴かなくていいです」「ディランよ、お前はバカか、と言いたい」等々。ディランのファンにとっては、噴飯ものの本だが、僕は名著だと思っている。愛が詰まっているし、初心者でも読みやすいし、アルファベット順に曲を並べたことが秀逸なアイディアだからである。
ぼくはこの(少々偏向した)本を参考にしてアルバムを買っていった。
どうしよう。ディランの3枚、3曲コーナーにいくか?
一般的に名盤、名曲と呼ばれるものは避けたいな。
僕の選ぶディランの名盤3枚は、「ストリート・リーガル」「血の轍」、あと1枚は決められない・・・。
名曲3曲は、「Lily ,Rosemary and the Jack of Hearts」「Don’t Think Twice ,It’s All Right」「Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again」だ。ああ、でも「Make You Feel My Love」「Love Minus Zero」も入れたい・・・。結局誰もが認める名曲になってしまうな。
他にもいろいろあって困ったが何を選んでも「はいはいなるほどね・・・」と冷笑されそうだ。
近々ディランのプレイリストを作りそうだな。詩を噛みしめて聴くことは、もう少し先になりそうだ。
今回は、野球でいうなら1塁も踏めなかったな。