hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

父との思い出

今回はひとつ、思い出話を書いてみるか。父との思い出話を書いてみよう。こんなプライベートなことは初めて書くな。

 

一番古い記憶は、父の仕事をずうっと見ている自分だ。父は自転車屋を営んでいた。その仕事場で父はタイヤのリムを1本1本道具を使ってキュッキュッと締め、全体のバランスを見ていた。その様子は小さい僕の心をとらえて離さなかった。また自転車が徐々に組み立てられるのを見るのは、わくわくした。

 

小学生になってからは、よく自転車を配達する時に連れて行ってもらった。裏道をよく知っていた父はくねくねと道から道へと車を運転させ、お客さんのところへ自転車を運んでいた。普段の店での対応ぶりがあまりにも不愛想で子どもながらに心配していたが、配達先のお客さんとはにこやかに話しているのを見て安心した覚えがある。

 

父からは「工夫する」ことを学んだように思う。何か不都合なことがあったら、慌てず都合がよくなるように考える姿勢、というか。荷物の収め方や仕事場所を快適に使うために父はその場その場で工夫していた。

 

また、これを「工夫」と言うか迷うところだが、知り合いのユニットバスを分解して家の裏庭に設置したこともあった。これには驚いた。その発想がすごい。僕の家はそんな裕福ではなかったので、風呂はもっぱら銭湯だった。すぐ近くにあったので、別におかしいとも思っていなかったし、近くの家でも普通に銭湯に通っていた。時には裏庭で行水することも珍しくなかった。そんなある日、「おい、ついてこい。」と言われ、すぐ近くの知り合いの家に連れていかれた。そして「これ分解するから」と言ってユニットバスを指さした。マジか、と思ったが父の指示通りに動き、パーツに分け、一つ一つを家に運んでいった。恥ずかしいけどちょっと誇らしくもあった。うちのお父さんは今からユニットバスを組み立てるんだぞ、と思いながら用心深く家の裏庭に持っていった。そこから二人でああでもないこうでもないと言いながら組み立てていった。完成した時は嬉しかったな。小学校高学年の夏の出来事だったように思う。

 

この後、中3で一緒にサイクリングに行ったのは思春期真っ只だった。それからは、成人して酒を飲み交わすようになるまでろくに口を聞かなかった。父と酒を飲むのは楽しかった。お互いぽつりぽつりと話すだけだったが、今でも時々思い出す。