hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ストーンズを聴くといつも同じ気分になる

「Steel Wheels Live」がリリースされた。2時間32分。たっぷりそのまま再現だ。こういうライブアルバムも「Steel Wheels」まで来たか。あ、でも去年は「Bridge To Babylon」関連のライブアルバムが2枚出たか。もう時系列がごっちゃになっているよ。

 

1989年に発売されたこのアルバムを聴いたのは、まだ実家にいる時だった。ミックとキースの不仲が最高潮に達したがその後和解し、このアルバムが制作された。CDがリリースされた時はホッとしたものだ。名曲「Mixed Emotion」に聞き惚れ、PVで2人が動く姿に安心した。このライブアルバムを聴いていると当時のことが蘇ってくる。

 

来日して、ライブがテレビ放送されたな、確か。僕はミックがただならぬ気配をまといステージに向かう姿、そしてそのままのテンションで歌う姿が好きだ。どのライブ映像を観ても出番前のピリピリしているミックにはしびれる。このテレビ放送で印象に残ったのは、「Rock And A Hard Place」だった。曲は思いっきりハードロックな感じでストーンズらしくないけれど、ミックの迫力に圧倒された。「ロックと(現実の)ハードプレイスの間にはまって」というリフレインをミックは執拗に繰り返していた。

 

しかし何だな。「山羊の頭のスープ」(デラックス・エディション)がリリースされたばかりなのにこのペースは。そしてストーンズというかミックの声を聴くといつも同じ気分になる。「いつの時代もストーンズストーンズなのだな」と。僕にとってはミックのボーカルこそがストーンズなのだ。だからいつの時代のストーンズを聴いても、良くも悪くも大きな驚きはない。感じるのはストーンズが創り出す音楽の気持ちよさだ。山川健一にはきっと「お前、何も分かっちゃいないな、ストーンズは進化し続けているんだぞ。それはミックのボーカルにしても同じだ」と言われると思うけれど。確かにそうなのだろう。今までに聴き込んだという時期はないが、ストーンズは僕の細胞の中に確実に刻み込まれている。

 

確か「Tattoo You」(1981)くらいで初めて全米のトップになったのではないかな。そこから僕もリアルタイムで聴くようになった。「Undercover」(1983)、「Dirty Work」(1986)、「Steel Wheels」(1989)、「Voodoo Lounge」(1994)、「Bridge to Babylon」(1997)、「A Bigger Bang」(2005)、「Blues & Lonesome」(2016)とスタジオ盤がリリースされ、その間にライブアルバムも多数発表している。勿論それ以前の作品もさかのぼって聴いてはいるが、どうもベストアルバムやこの3曲!というのが浮かんでこない不思議なバンドだ。