hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ブリティッシュ良心派といえば・・・

昨日は「ブリティッシュおじいさん」(加えて良心派)を取り上げたが、今回はブリティッシュ良心派は誰かを考えてみたい。そして僕にとっては、トム・ロビンソンとビリー・ブラッグがそれにあたるという結論に至った。(いや、他にもいるんだけどね。ザ・ジャムとかアイシクル・ワークスとかロイド・コールとかモノクローム・セットとかいろいろ)

 

今日はビリー・ブラッグをとりあげてみよう。そんなに熱心なリスナーではなかったのだが、彼はパンクがまだ世間を賑わせていた1980年代にギター1本でデビューしたこと、政治的な歌詞、発言で物議を醸しだしていたこと。ここまでは知ってはいたが、いかんせん僕は曲を聴いたことがなかった。しかし、ギターアンプを背負ってエレキ1本で演奏するという話に「かっこいい!演奏している写真が見たい」と思ったことを記憶している。

 

僕が初めて彼の音楽を聴いたのはアルバム「Back to Basics」(1986)だ。初期のベスト盤なのかな。確かに一人でエレキギターをかき鳴らして歌っている。でも、メロディがもうたまらなくブリティッシュなんだよなあ。ここら辺を伝えるのは難しい。このメロディを指して僕は彼を「ブリティッシュ良心派」と呼ぶのだ。しかし惜しいかな、曲が単調だ。最後まで聴くのはちょっと疲れる。

 

その後も順調に(?)活動を続けた彼はアメリカのWilcoとともに、ウディ・ガスリーの未発表の詩に音楽をつけたアルバム「Mermaid Avenue」(1998)をリリースする。当時今ほどカントリーミュージックを聴いていなかった僕でもまあまあ楽しめたアルバムだった(「まあまあ」なんて今思うとすごく失礼な話だな。いいアルバムです)。

 

そしてまた間が空いて、2008年にリリースされた「Mr Love & Justice」を購入する。前評判が高かったからだ。これも放置されがちなアルバムだったな。なんか普通っぽく聴こえたんだよね。しかし、今はこのアルバムのソロバージョンも発表されている。これがいいんだよ。相変わらずエレキの弾き語りなのだが、ただかき鳴らすのではなくもっとしみじみとギターを弾いている。声とギターだけであとは空間が広がっている。そしてメロディ。これだよこれ。このブリティッシュなメロディ。今の僕の気分にぴったりだ。

 

世の中には探せばいい音楽がいたるところにあるな。

 

ビリーの最新作は2020年5月1日リリースのシングル「Can’t Be There Today」。しみじみしたいい曲だ。