hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

忌野清志郎の衝撃 その1(多分)

RCサクセションの人気が出てきて、テレビにも出演するようになった。「夜のヒットスタジオ」でのガム吐き事件や、坂本龍一とのユニットで話題になった清志郎だが、お茶の間のスターとして認知されたのが、「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」のコーナーに初めて出演した時(1985年)であろうと僕は思っている。

 

前日のゲストは三浦友和だった。三浦が清志郎に電話しても出ない。電話に出ても寝てるからと言って切る。しつこく電話してやっと出たと思ったら「向いてないから出ない」と言う。というすったもんだがあって、ようやく出演の運びとなった(のどかな時代だった)。

 

そして出演当日である。「テレフォンショッキング」というコーナーは最初ゲストに「友だちの友だちはみな友だちだ。世界に広げよう友だちの輪!」と言わせて観客に「輪!」とアクション付きで言わせてからトークを始めるという形式だった。さて、清志郎はどうするのかと観ていたら(当時僕はプーだったのでリアルタイムで観ることができた)、ギターをボーヤに持ってこさせてこのセリフを「よォーこそ」にのせて歌いだしたのだ。最初の「よォーこそ」の箇所を「いいとも」に変えて歌いだした。歌詞の譜割りは完璧で鳥肌が立つほどかっこよかった。問題は終わり方である。再現してみよう(文字じゃあその凄さが伝わらないけど)。

 


清:♪世界に広げよう友だちの輪! 清:輪!客:輪 清:輪!客:輪! 清:輪!客:輪!
清:オーケーベイビー ワンモアタイムワンモア ♪世界に広げよう友だちの輪!客:輪! 清:ワンモアタイム輪!客:輪! (タモリの肩をつかみ)オーケーベイビー ワンモアタイムワンモア ♪世界に広げよう友だちの輪!客:輪!

 

こんなの見たことなかった。客は、途中の「輪!」を繰り返すところで笑っていたが、最後の「輪!」では、すっかり清志郎マジックにかかって一体化していた。この間約1分。清志郎の凄さ、一般大衆にも伝わる分かりやすさが感じられた1分だった。(是非YouTubeで!)

 

カッコいいものは、最初笑いが来る。その後熱狂が来る。ということを何度か述べているが、日本全国レベルで清志郎はやってのけたのだった。このビデオを何回観ただろう。