hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

計算ドリルは全員が全問解かなければいけないに異議あり!

 縦に細長くて問題が20問ある計算ドリルを使うことがよくある。学習した後にそれを使って練習するというのは、どの学校でもしていることだ。でも、20問全部することは学力低位の子にとってはかなり苦痛なのではないだろうか。それでもなお、休み時間にやらせたり、授業終了後にお残りでやらせたりする先生は多いと思う。僕はそれに異議を唱えたい。
 大人との触れ合いを求めている子、分からないから分かりたい子ならお残りさせればいいのかもしれない。僕もするかもしれない。だけど、そうでない子に対して課題が終わるまでさせることってどうなんだろう。と言うと、その後の学年で困ることになるから可哀そうだ、とかその子に力をつけさせてあげたい、という声が聞こえてきそうだ。
確かに、それもそうだろう。でも学力までみんな同じにさせなければいけないのだろうか?みんなが100点をとらなければいけないのだろうか?それがその子の幸せにつながることなのだろうか?
 と書くと、それぞれの先生がどんな教育観を持って子どもに接するか、あるいは授業をしているか、という大きな話になるのでこれくらいにしておく。
 僕だったら、例えばわり算の練習に取り組む時、①~⑳のうち4つくらいのパターンに分かれていることが多いので①から順番に取り組ませずに、問題をセレクトする。⑴商が2けた(2)商が3けた(3)商の真ん中が空位…206など(4)1の位が0になるという4つに分かれるというパターンだとしたら、(1)2問、(2)2問、(3)3問、(4)2問の計10問にまず取り組ませる。特に(3)は難易度が高いので、様子を見ながら指導を入れる。筆算技能が身についている子は、ほっといても大丈夫である。自分で答え合わせもできる。まだ身に付いていないなと判断した子には、机間支援して細かく丸をつけていく。そうすると、その時間内に終わることもできるし、どの子にもストレスはかからないと思う。
 そしてテストの結果、10問だけした子が100点をとらなくても、何を間違えたかが本人が分かればそれでいいのではないかというのが僕の考えである。