hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

海外旅行

僕は、5回海外旅行をしたことがある。順番に言うと、バリ島、インド、インド、バリ島、ベトナム、タイである。東南アジアばかりだ。2回目のバリ島以外の4回は一人で行った。つまり初めての海外旅行は一人で行ったのだ。何故一人かというと、やっぱり当時の僕は力んでいたんだと思う。それに集団行動が大嫌いだった(今もそうだが)。それで、武者修行のつもりで一人旅を決行したのだった。

 

HISで1泊目だけホテルを予約してもらって、あとは、自分の気分でどこへ行くか、どこに泊まるかを決めようと思った(これは、他の国での旅も同じだった)。バックパッカー、になるのかな。当時も勿論バックパッカーはいたが、今ほど多くはなかったのでは、と思う。

 

最初の旅は3週間バリに滞在したのだが、まず思ったのは、海外という物理的に日本から離れているというそれだけで、心身ともにリラックスできるということだった。日本のことはほとんどといっていいくらい考えなかった。それと、自由。バリではウブドという町が気に入り、ついつい長逗留した。予定なんて何もなく毎日町を歩き回り、地元の人と話し、夜は毎晩バリ舞踊を観に行っていた。これをしなければ、という思いには一切ならなかった。

 

何も知らないおのぼりさんが一番身に染みたのことは、海外へ一人で行ったって、自分は変わらないという事だった。例えば、泊っているホテルの従業員にツアーに誘われる。それに対してノーと言えない。しかも、行ったら行ったで相当ぼられた(はずだ)。また、ベトナムでは、ホテルの部屋を見に行った時、ペットボトルをその部屋に忘れてしまった。僕は、「あんまり残ってなかったからまあ、いいか。」と思ったが、従業員は、わざわざ鍵を開けて持ってきてくれた。日本以外では、「まあ、いいか。」は通らない言葉だと思い知った。同じように、ホテルで「こうしたいな。」と思うことをフロントで話しても上手く通じなかった時、フロントの人は客である僕の要望に応えるために何回も、ゆっくり話してくれる。僕の意思が分かるまで。心の中で「そこまで一生懸命にならなくても別にいいんだけど。」という思いがよぎるがとにかく相手はこちらの思いにこたえようとするのが日本との大きな違いだと思った。(以後、I want to ~とはっきり自分の意思を伝えるようにした。)

 

海外へ行っても変わらない、変えられない自分が嫌だな、と思いながらも旅は楽しかった。いろいろな出会いもあった。

 

また、バリ、インド、ベトナム、タイにはたくさんの観光名所があるが、そういうところへはほとんど行っていない。ただ町をぶらついて町の人の様子を見るのが楽しかった。そして気ままに宿を変え、次の町へ行き、同じようなことをしていたように思う。でも帰ってくるたびに、自信のようなものがついた。

 

海外旅行をしてみて思ったこと。それは、僕にはパックツアーのように決まったスケジュールで決まった所を観る旅行には向いていないこと。そして少しずつ図々しくなれたことである。  

 

これが、僕の仕事と関係することになる。「400」のタナカ先生のように他の先生がしないことに挑戦し、授業を公開してもビビらなくなっていった。