40歳を過ぎても習慣は変えられる

僕は教員になって10年以上男子児童を「~君」、女子児童のことを「~さん」と呼んでいました。4校目の学校でも同じように呼んでいました。その学校では、毎年(僕が知るだけでも5年間)年度当初の職員会議で「子ども達のことを男女関係なく『~さん』と呼ぶことにしませんか。」と提案し続けた先生がいました。でもその都度他の職員達にスルーされていました。僕もその一人でした。僕は、男女という明白な違いがあるから「~君」「~さん」と区別するべきだと思っていたからです。結局その先生の考えは受け入れられず、退職されました。

 


次の年、子ども達の言葉遣いが悪いということで、先生から言葉遣いを変えていこうじゃないか、まずは男女区別なく「~さん」と呼ぼうと職員会議で決まりました(議論は白熱しましたよ。男性教諭は区別して呼ぶ意見の方が多い傾向にありました。)。決まったことなのでやるしかありません。子ども達にはその旨を伝えて、「もし先生が間違えたら言ってね。」と言い、取り組むことにしました。結論から言うと約3か月で普通に「~さん」と言えるようになりました。タイトルにも書きましたが、ずっと続けてきた習慣もその気になれば何歳になっても変えることができるんだ、ということを学びました。
 

 

ただ、行動が変わっても考え自体が変わったというわけではありません。ずっと心のどこかでどうして全員「~さん」と呼ぶのかを問い続けてきたのですが、ある時心にストンと落ちたのは、「~さん」という呼び方はユニバーサルデザインなんだっていうことです。職員室で僕達は、「~先生」「~さん」とほとんどの人が呼んでいると思います(たまに「~君」と呼ばれる時が昔あったけれど、昭和な感じの男の先生はそう呼びがちでした)。子どもでも大人でも誰にでも通用する呼び方である「~さん」に納得してからはより自然に呼ぶことができるようになりました。
 

 

もう一つ。5年以上同じ職場でこれを言い続けた先生ってすごい!ってことです。どんなに周りからスルーされても言い続けることができる心の強さ、信念はどこから来るんだろう。自分は結果が出ないとすぐイラっとするタイプなんだけど、何かを誰かに主張し続けることができる人に憧れます。