hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

400-フォーハンドレッド外伝

フォーハンドレッド外伝 最後(チアイの妖精日記)

2回目の授業は昨日より熱の入ったものだった。私は少し安心した。そしてその時すでに私は覚悟を決めていた。 3回目。神様との約束を破って人間界に行った日。この日の夕方から次の日の朝までのことは決して忘れない。 私はやりたいこと、やるべきことをす…

フォーハンドレッド外伝⑤(チアイの妖精日記)

会えなくなって3ヶ月。私は仕事の合間をぬってタナカさんの様子を窺っていた。日に日に元気がなくなっていくタナカさんを見るのは辛かった。こちらから思念を送っても、届いたという感触がない。こうなったら私としてはどうしようもできない。でも1つだけ…

フォーハンドレッド外伝④(チアイの妖精日記)

再会してからずっと気にかかっていたことがあった私。でもあなたは鈍感だから気づかない。遠回しに遠回しに聞いていたら、あなたは、「ああ、セックスしていないってこと?」って一刀両断にバッサリ切るから超どもってしまった。「だって俺、こんなに太って…

フォーハンドレッド外伝③(チアイの妖精日記)

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」か。昔読んだなあ。タナカさんは、私が来るまでよく本を読んでいる。年末に思った「鈍い男!」だけど、考えてみれば私は「不器用な妖精」。鈍い男と不器用な妖精が語り合う。最悪だ。でも、タナカさんなりに…

フォーハンドレッド外伝②(チアイの妖精日記)

今日、部屋に入ったら、ちょうどいい暗さだった。タナカさん、本当は明るいところが好きなのに。そういう心配りにクラッとする。この前からいろいろなことを相談しているけれど、今日も相談してしまった。「俺の場合は・・・」って今日も真摯に考え考え答え…

フォーハンドレッド外伝①(チアイの妖精日記)

ふぅ。やっと『俺』が私に会いに来てくれた。1年ぶりかしらね。あなたに招かれたのは。 『俺』と初めて会ったのは、夏の終わりだった。名前はタナカさん。小学校の先生をしている。あの時は痩せこけた身体をしていたな。それに妙に切迫感があった。でも不思…